『小さなバレリーナ』 第43話
- 2010.09.30 Thursday
- 07:58
(42話のつづき)
43話 47p
『Reading the Bible - 聖書を読む』
“困難な日は、私をよびなさい、私は、汝に届きます、そして汝を祝福し、私は賞賛します“
彼女は、床に膝をつけて、そして、すすり泣きと涙の中で祈りました、そしてそれは、彼の大きな慈悲と寛大な神は彼女の祈願を聞き、彼女を残酷な迫害者から救うでことでしょう。
すぐに、彼女のつらい心に聖なる癒しの感覚がくるのを感じました。
その後、その聖書の数ページを読み、彼女は、この本のあった棚へと聖書を戻しておきました。
毎回、彼女が一人になると、彼女は、この神の御言葉を読んでお祈りしました、彼女は、天の父に近付き、彼女は、もっと我慢強く、宗教心が深まりました。
初めのうちは、彼女は、単に一時的な現状を励ますお願いをしました、しかし、次第に、彼女は、身体だけにとどまらず、精神についてもお願いしました、その後、彼女の精神的な敵(落ち込みなど)からの支援を受けるようになりました。
そのことにより、彼女のつらい生活は、少し減っていきました、そして、彼女は、彼女のパートへの準備についてルィーズとジュールに満足を与えることができました、彼らは、彼女についてそんなに必死にならなくなりました。
(44話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第42話
- 2010.09.29 Wednesday
- 09:23
(41話のつづき)
42話 46p
どんなにこの本が、いつか役に立つことをカーロッタが証明させることができると少しの思いがありました、この本は、聖書でした。
ある日曜日の午後、彼女の捕獲者の一時的不在の間に、この孤独な子供は、部屋の中を見渡していました、何か遊び道具になりそうなものを探してみたのです、彼女は、この本が高い棚にあるのを見つけました、そして、子供の好奇心を駆り立てました。
彼女は、椅子の上にのぼりました、そこに届くのには、ひじょうに困難でした、その時彼女は、即座にそれがお母様の聖書であることがわかりました。
この発見で多くの辛いことが涙となり彼女から流れ落ちました。
ロンギュヴィル夫妻は、プロテスタントでした、そして、彼らは、慎重にたった一人の娘にゴスペルの聖なる真実を教授していたのでした。
この子は、涙しました、この本が、彼女に多くの思いをおこさせたのでした、- それは、彼女の愛する両親についてです、そして彼女の幸福な家のこと、永遠に続くとされていた日々についてです。
ページをめくってゆくと彼女の注目は、50番目の慰めの約束の章のところで止まりました。
(43話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第41話
- 2010.09.28 Tuesday
- 08:46
(40話のつづき)
41話 45p
『Louise has Trouble too - ルィーズも困難になる』
どんなにルィーズが彼らの中に入って一緒にやりたかったことか!
夕日は、放射線になって各葉や草に注いていました、遠くの方に、深いスミレ色の暗い多量の雨雲は次の嵐を予示しました。
ルィーズとカーロッタは、家路へと急ぎました、
幸運にも、彼らは、ジュールが戻ってくるよりも先に小屋へと戻ることができました。
ジュールが戻ってきた時には、彼は、ひどく短気な怒りっぽいムードになっていて、ルィーズやかわいそうな子供にあたりました。
ルィーズは、たびたびジュールのこのようなわがままで、心のない男と組んでいることを後悔していました、そして、時に、彼女の良心は、やさしかったエステルの母への彼女の行為と残酷にもただ一人の子どもを奪ってしまったことに対して自分をひどく非難していました、
ルィーズが彼女の雇い主から盗んだ、多数の品々の中に、素敵にヴェラム(子羊革)で装丁されていて、金の留め金付きの一冊の小さな本がありました、
この装丁の美しさは、この哀れな女性を確かに魅了しました、
(42話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第40話
- 2010.09.27 Monday
- 08:52
(39話のつづき)
40話 44p
彼らは、たいへん喜んでいました。
彼らの計画は、予想していたこと以上に成功してみえました。
それは、気持の良い天気でした、その疲れた子供は、彼女のパートが完璧になるように繰り返し練習しなくてはいけませんでした、その週の結果は、いつになくたいへん良いものでした、
ジュールズは、一日中外出していました、ルィーズは、いつもよりも親切でした、そして、カーロッタは、散歩をお願いしてみました。
ルィーズは、承諾してくれ、そして、その後には、子供の顔がバレないように厚いベールをさせて、彼らは、出かけました。
その夕方は、楽しいものでした、日のあたる、明るい水辺を歩きました、そこには、多くの船が行きかっていました、釣り船と大きな帆船があちこちにありました。
彼らは、ふらふらと歩き、一番遠く離れた場所を選びました、自然の豊富な場所に着いた時、かわいらしく結び目のある木のある、波打った牧草地がありました、そこから離れた場所に美しい家を見つけました。
かわいらしく続く、広い歩道、彼らは、忙しく花を摘んでいる数人の子供達を見つけました。
(41話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第39話
- 2010.09.26 Sunday
- 09:41
(38話のつづき)
39話 43p
『A Hard Life – 辛い生活』
城にいた時のわがままで反抗的な生活が種となり、今の苦い果物(辛くたいへんな生活)を生んだ。
時々、一日中、なにも口にする食べ物がない時もありました。
彼女は、もし泣いたり、青白い顔をしていて悲しんでいたりすると、罰を受けました。
そのため、いつもほほには、うっすらと色づく、ほほ紅を必要としていました。
今では、彼女は、最初の外観ように、もはやシンプルなドレスは、着ていませんでした。
彼女の役どころを維持するために、すべていろいろなファンシーなドレスを着るのが彼女の完全な衣装でした。
カーロッタは、休息を切望しました。
この子は、辛く永遠のたいへんな仕事の生活に飽き飽きしていました、それは、ほんとうに楽しみのない生活で小さな子供には、どんなも友人も全くいませんでした。
休息日の聖なる時にさえ、ジュールとルィーズとともに過ごし、週ごとの出し物についての準備をしました、そして、カーロッタの不得意な個所についてリハーサルを行いました。
時だけを有効に使うことは、この残酷な人たちの考えのをすべて占めていました。
(40話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第38話
- 2010.09.25 Saturday
- 10:37
(37話のつづき)
38話 42p
第5章
素晴らしい成功 – その孤独な子供は、壮大な宝物を見つけました
その評判は、数週間もの間続きました。
序々に、小さなカーロッタは、彼女の演じる役どころに慣れてきました、そして、時には、彼女の楽しみにさえなっていきました、
観客からの認められた拍手喝采と評価を彼女は、だれもが一致した当然のものでした。
そして、また、彼女はそれらを受け取らないことで傷を感じていたでしょう。依然として、彼女は、悲しみの中にいました。
毎朝ジュールは、エステルを前に立たせ、彼女の場面を繰り返しさせました。
彼は、彼の思い通りに、正確に反抗することなく歌ったり、踊ったりしないと、頻繁にムチで打ちました。
(39話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第37話
- 2010.09.24 Friday
- 09:05
(36話のつづき)
37話 41p
『More Sorrows – なおも悲しむ 』
かわいそうなカーロッタの様々につまった、かなしい出来事は、まだ終わったわけではありませんでした。
彼らの小屋に戻った時には、ジュールが彼女のこれからの行いについて教えていくことを約束しました。
そして、その目的のためにムチを降ろしました。
“人生、おぅ人生とは!それは、一瞬ではありません。
太陽の輝きと蔭、
人の人生は、花のようにはいきません
枯れるために咲くのです!“
(38話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第36話
- 2010.09.23 Thursday
- 09:28
(35話のつづき)
36話 40p
叫びと一斉の歓声は、彼女を非常に心配させました、そして、彼女がジュールとともに準備した場面についての記憶をすっかり忘れさせる影響がありました。
しかしながら、彼女は、一生懸命に頑張りました。彼女のやりかたと声の音調があまりにもかわっていて、そのことが又、聴衆から高い評価を得ました。
彼女は、数曲のかわいらしい生き生きとしたバラードを歌いました、
そして、彼女のダンスは、とっても軽々しく優雅でそれは、繰り返しの再演を望まれました。
彼女は満場一致で「完璧な小さな妖精」と称されました。
確かに、彼女の鮮烈な衣装と色白で紅の塗られたほほとが、色の色調をちょうどよく与え、その髪は、生花でセンス良くアレンジされていて、彼女の柔軟性を加えたかわいい姿は、すばらしく魅力的にしていました。
演目が終わった時、ジュールは、カーロッタへと駆け上がり、最高のやさしさを持って彼女への献身的にアピールしました、しばらくして、彼らは、グリーンルームへと引っ込みました、それよりも
彼は、自分がそう呼ぶようにようにと命じていた「彼女のいとしのお父様」と呼ばなかったことに対してひどく彼女を非難しました。
(37話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第35話
- 2010.09.22 Wednesday
- 09:14
(34話のつづき)
35話 39p
『The Reappearance. – 再びの出現』
「そうですね、ありえるわ」
と、ルィーズがこの発言にのって言いました。
「そして、この子の悪業は、素直でない子供が私達を破滅させるばかりでなく、数名の死人が出ることになりかねない」
カーロッタは、
「私は、悪くない、と言い返しました、でも、素直でないカーロッタは、でも、私は、とっても困惑していて、こんなに多くの人を見ると恐怖で、すること全部を忘れてしまいました」
と言いました。
彼らは、エステルをなだめました、そして、賞賛し愛で、彼女を刺激しました。
同時に彼らは、すべての悪をならべて、もし彼女がまだ頑固さを続ければ、確かにこれらが起きると、動揺した子どもに保証しました。
その間に、会場は、登場の遅れで気短になり、大声で段階上の彼女にステージに戻るようにと要求しました。
ルィーズは、カーロッタの血の気を引いたほほに、紅を少し塗り込みました、乱れた髪は、きれいにしました、そして、
ジュールは、ステージへと彼女をエスコートしていきました。
そこは、彼女は喜びと賞賛の繰り返された喝采で歓迎された場所でした。
(36話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第34話
- 2010.09.21 Tuesday
- 09:26
(33話のつづき)
34話 38p
ジュールは、父親のように装い心配し、愛情を全面に表現してエステルに近付きました、
しかし、低く、叱っているような声で、彼は、そんな態度の結果に用心するように彼女に忠告し、
恐ろしい、ムチや他の罰則があることを思い知らせました。
まだ、泣き叫ぶだけの彼女は、
「連れかえって! ねぇ、連れかえって!」
彼女を頑固だと呼び、激怒しました、彼は、エステルをグリーンルームに入れて、彼女を恐怖に脅かし、言ったようにしろと強制しました。
ルィーズは、子どもが気力を失った状態で、又、彼女の化粧の乱れのことも強調して、ジュールにエステルのお披露目を明日の晩に延期させるように必死に説得しました。
「その必要は、ない!」
と激怒しているその男が言いました。
「観客達は、当然そんな態度に憤慨し、ランプや窓ガラスなどを粉々にしかねない、そして、その理由は、ただ少女の悪業のせいだ!
誰もが、混乱と雑踏の中で死亡事件までもがおきるかもしれない」
(35話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第33話
- 2010.09.20 Monday
- 16:17
(32話のつづき)
33話 37p
『On the Stage – 舞台で』
ルィーズは、エステルの顔を洗い、髪をアレンジしなおしました、そして、少しのほう紅を彼女にぬって顔色を良くみせました。
支度が終わるころ、彼らは、出発しました、ジュールは、カーロッタに『お父様』と呼ぶようにもう一度念を押しました。
子供が舞台に登場すると、観客達は彼女に賞賛の挨拶をしました、それを聞いた彼女は、めまいをおぼえ、半分気を失う感じになりました。
彼女は、ジュールが用意した場面で登場することは、絶対にできないと思いました。
彼女への期待が評判を生み、彼女がもっと勇気を欲しがっていると思い、賞賛の声は、増していきました。
かわいそうな小さなカーロッタ!
彼女は、混乱を感じ、恐怖をおぼえました、彼女ができることは、ただ泣きながら叫ぶことがすべてでした。
「私を連れかえって!」
「ねぇ、連れかえって!」
「この小さな少女は、とっても臆病にみえるわ」と、カーロッタの立っている場所からそんなに遠くないところの女性が、その友人に言いました。
「変だわ、プログラムには、彼女は、ヨーロッパの劇場で、素晴らしく一番の成功をおさめていると書いてあるのに」
(34話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第32話
- 2010.09.19 Sunday
- 09:15
(31話のつづき)
32話 36p
水曜日は、すぐに来ました。
- それは、脅えた子供にとっては、早すぎるものでした。
ルィーズは、エステルに慎重に着替えさせました。
彼女の美しい髪は、生きた花で素敵にアレンジされました、シンプルで新鮮な白のモスリン製の服は、完全におしゃれに変身させました。
その頃、小さな少女は、鼻をすすり泣いていました、劇場の舞台に立つことができないように抵抗のためです。
ついに、ルィーズは、彼女をなだめるためにお世話してボンボン(砂糖菓子)をあげる約束をして努力しました、でも、成功しませんでした、彼女は、なんとかしてもらおうと、ジュールを呼びました。
彼が、カーロッタの準備が整っているのを見ました、しかし、協力的に劇場に行くことを拒んでいました。
彼は、部屋に入るとムチを取りだし、いうことを聞くようになるまで、彼女を数回たたきました、彼女は、一緒に行くことを約束しました。
(33話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第31話
- 2010.09.18 Saturday
- 10:06
(30話のつづき)
31話 35p
『The Play-bill 劇場のビラ』
エステルの感情は、だんだんと治まってきました。
そして、一晩中、監修達は、戻ってきませんでした、疲労と悲しみの少女は、眠りにつきました、そして、彼女は、夢をみました、それは、お城のきれいな彼女のベットでお母様に見守られながら寝ているのでした。
ジュール・ルコーとルィーズは、気分良く家に戻ってきました。
夕食後、彼らは、エステルに大声でプログラムを読み聞かせました。
キングストン劇場
水曜日 晩 7時
カーロッタ・デ・ヴェール嬢
ヨーロッパの王立劇場の各地で大いなる才能を発揮
当劇場初披露
すばらしく新鮮な場面と斬新な効果
エステル、むしろ、カーロッタは、それは、彼らが将来にむけて強制的に作った呼び名で、
あまりにも驚いたエステルは、何も言葉がでませんでした。
ジュールがムチを指さしました。
そのムチは、“すぐに取ることができる近い便利な場所”にありました、
それを見て彼女は、やっと涙を拭き、言う通りにする気になりました。
(32話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第30話
- 2010.09.17 Friday
- 09:20
(29話のつづき)
30話 34p
怖がっているエステルに近付くと、彼女は、エステルの頭をやさしくなでて、彼女の心をいやしました、そして、エステルの気を引くように目を合わせると、やっとエステルも注目しました。
いままでにないやさしさで、真剣に声をかけました。
「エステル、私達は、ドゥベール夫妻であなたは、私達の娘カーロッタだということをもう一度しっかりと憶えておきなさい、
そして、私達は、あなたのことをとっても愛していることも、だから、さあ、涙を拭いて、私が戻ったら陽気なあなたを見せてちょうだい」
彼女とジュールは、部屋から去りました、注意深くドアに鍵をかけて出ました。
エステルを残し、不幸な小さな少女は、強烈に泣き叫びました、彼女の心は、ひじょうに痛んでいきました。
彼女は、このたいへんな恐ろしさを嘆きました。そして、海に沈んだほうが良かったと思いました。
寛大な親に反抗したという、いつも心にある記憶に、彼女は苦い涙を流しました。
両親は、彼女の突然の失踪をどんなに悔んでいることか。
(31話へつづく)
『小さなバレリーナ』 第29話
- 2010.09.16 Thursday
- 08:24
(28話のつづき)
29話 33p
『Estelle is Whipped. - エステルがムチで叩かれる』
しかし、ルィーズの話は、再び、すすり泣きと涙によって中断されました。
「お聞きなさい」
と、乱暴に繊細な腕をつかみながらジュールが言いました。
「だまれ、泣くな、そして、憶えておけ、もし完全に我々の思い通りに元気にやる気を出してやらないのならば、よろこんでやらなければ、強引にやらせるまでだ」
「ぜったい、やらない、やらない!」
と、動揺し子どもは、叫びました。
「劇場の小さなダンサーの女の子達のように、私を踊らせたり、歌わせたりは、絶対にできないわ」
「おぅ、それがおまえのやり方か、お嬢様!」
彼が叫びました。
「おまえは、私にそんなふうに言う勇気があるのか」
同時に鋭く、彼女の首と肩を憎しみをもって叩きつけました。
- それは、いままでは、2回も見せかけだけのムチでしたが、今回はほんとうに打ったのでした。
エステルは、脅かされて、震動し、部屋の一番遠い隅っこに引っ込みました。
ルィーズは、ジュールの厳しいやり方に忠告しました。
もし、こんな風に彼女にしたら、水曜日の晩に出られなくなると。
「私に彼女は、まかせて」と、彼女が言いました。
「私が彼女を手なずける」と。
(30話へつづく)