ロンドンの生活 7

  • 2011.01.31 Monday
  • 23:27


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




お金で刑務所での拘留を逃れたトムとジェリー、裁判所の風景です

彼らは、自分達の裁判を待つ間、前の裁判を傍聴しています

真ん中は、裁判官です

この裁判は、
若い娘と馬車の運転手の裁判です

内容は、
良家の娘が悪い男に恋して彼の愛人になりました
男にすべてのお金を貢ぎ、その上装飾品や服まで売ってしまい、終いに家賃も支払えず家を追い出されてしまいました

困った娘は、馬車をやとい友人の家にお金を借りに向かいます、が追い払われてしまいます、泣く泣くその悪い男にところに助けを求め行きましたが、やはり追い払われてしまいました、

馬車の運転手は、ロンドン中を回ったため数十シリングにもなった運賃を要求しました
しかし、彼女は、全財産のたった2シリングしか持ち合わせがありませんでした

困った運転手は、裁判所へと行き事情を訴えたのです

しかし、裁判中に彼女の話しを聞いた裁判官、運転手、トムとジェリーは彼女の悲惨な体験に涙し同情します

裁判官は、支払を命じ、彼女は2シリングを運転手に差し出しました、しかし運転手は、1シリングだけを受取り、1シリングは彼女の手に戻しました、それを見た裁判官は、10シリングを彼女に差し出し、このお金で馬車で家に帰りなさいと言いました、
でも彼女には、帰る家はありません・・・・


ロンドンの生活 6

  • 2011.01.30 Sunday
  • 09:21


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




前のシーンの続き・・・

その後、コーヒーショップでケンカになり、警察に捕まってしまったトムとジェリー

座っている警察官に自分の無罪をアピールしている場面

警察内の風景です

お金持ちのトムとジェリーは、お金を払い拘留を逃れました

翌日は彼らの裁判があります



ロンドンの生活 5

  • 2011.01.29 Saturday
  • 23:25


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




夜12時オリンピック劇業近くのコーヒーショップで遊んでいるトムとジェリー。
当時のコーヒーショップ(喫茶店)は、下層階級のたまり場でした。
酔っ払いやと下品な人々、スリや、ケンカのシーンが良くありました

娼婦がトムとジェリーに言いよっています

コーヒーショップに来る前は、劇場で観覧したいました、
まさにハイライフ(上流社会)からローライフ(下流社会)への危険な冒険です

ビュフォン『博物誌』

  • 2011.01.28 Friday
  • 08:45
『博物誌』1754年 ルイ15世 王立出版刊行
カビネット・ドゥ・ルワー版

ビュフォン本人による最初の刊行本です

A4サイズよりも少し大きな、大版のサイズの図譜には、背景も細かく書き込まれています


この本の後には、

『ビュフォン博物誌ソンニーニ版』1799年-1808年 オクタヴォ(八折り版) パリ刊行
最初の形式は、全44巻 後に補作本あり
当時の仮表紙のままです
バラバン、ド・セーヴ原画、デュアメル他彫版 などの刊行が続きました












クヴィエ『自然史』全巻

  • 2011.01.27 Thursday
  • 17:47



































"DICTIONNAIRE DES SCIENCS NATURELLES"
M・フレデリック・クヴィエ
1816年パリ刊行

P・J・F・トゥルパン 画
植物、動物、昆虫、海洋生物などがスティップル・エングレーヴィング(多色点刻銅版画)の美しい図譜入りです

ウィリアム・ジャーディーン

  • 2011.01.26 Wednesday
  • 08:57
『ナチュラリスト・ライブラリー』
1833年-1843年 エジンバラ、リザース社刊行
画 エドワード・リア 絵師(後にグールドの鳥類も描きました)

第一、第二出版は、エジンバラ、リザース社刊行で第三出版は、ロンドン、ボーン社から刊行さてました

内表紙には、毎巻、博物学者の肖像画と経歴が掲載されています。時々、自筆サインもついています。
図譜は、歴代のいろいろな博物学の本からとっています

このシリーズは、博物図鑑を大衆化し全40巻もの刊行でした
10年間で約7000部もの刊行は、当時の刊行物の中でも多いものでしたが、即売状態の人気でした

この壮大な刊行事業をウィリアム・ジャーディーンが手がけられたのは、エジンバラのリザース社の社長W・H・リザース(彫り師でもある)の令嬢との結婚で娘婿となったためと言われています

J・J・オーデュボン(1785年-1851年アメリカの鳥類学者)は、『アメリカ鳥類図譜』(1830年-39年)の図譜を当初、ウイリアム・リザースに手彩色銅版画の図譜作成を依頼しましたが、10枚ほど作成後、手彩色の職人のストライキが起き、刊行会社を変更したそうです
リザースの彫り師としての名声がわかります
























class="pict" />








ウィリアム・ジャーディーン
(1800年-1874年)

ブフォンのミニシリーズ本セット

  • 2011.01.25 Tuesday
  • 09:11


















"HISTOIRE NATURELLE DE BUFFON" 1802年パリ刊行

『ブフォンの自然史』  縮小版 ミニ本シリーズ

レネ・リシャー、カステル版

背景付きの美しい図譜が縮小され、博物画の魅力が凝縮されています

バロン・クヴィエ 2

  • 2011.01.24 Monday
  • 11:26
先日の1月22日のブログの続きです

フランスで刊行されたクヴィエの『自然史』を英語版でロンドンで初刊行した本です


1827年ロンドン ウィティカ社刊行 "THE ANIMAL KINGDOM"
新たに図譜を作りなおして手彩色した、非常に美しいとされる図譜入り
動物編全3巻、鳥類編全3巻ほか

については御紹介済みですが、
図譜の比較のために

1837年に刊行されたロンドンのヘンダーソン社のバロン・クヴィエ『動物王国』のご紹介です

こちらは、フランス版からの銅版画を使用していて手彩色のクオリティが低く、図版の評判が悪いとされています。見比べるとそうとも言えますが、こちらはこちらで良さがあります。
























『イギリスの蛾の種類』

  • 2011.01.23 Sunday
  • 09:21

























『イギリスの蛾の種類』
"The Genera of British Moths"
H・ノエル・ハンフリーズ著

1850年代 ロンドン刊行
クロモリトグラフ 多色石版画手彩色

イギリスの野草の背景に描かれています。幻想的でロマンチックにも見えます。

バロン・クヴィエ 1

  • 2011.01.22 Saturday
  • 10:03













この時代の図譜としても、とってもめずらしいコアラです。


もちろん、サイもあります

フランスで刊行されたクヴィエの『自然史』を英語版でロンドンで初刊行した本です。


1827年ロンドン ウィティカ社刊行 "THE ANIMAL KINGDOM"
新たに図譜を作りなおして手彩色した、非常に美しいとされる図譜入りです

動物編全3巻、鳥類編全3巻ほか

同時期にロンドンのヘンダーソン社からもバロン・クヴィエ『動物王国』も刊行されていますが、こちらは、フランス版からの銅版画を使用していて手彩色のクオリティが低く、図版の評判が悪いものです。

ウィリアム・ホガース

  • 2011.01.21 Friday
  • 09:09






















ウィリアム・フォガース

William Hogarth (1697年–1764年)
イギリス人画家、風刺画家

この政治的、文化的な背景を描くフォガーススタイルの画風は、フォガーシアンと呼ばれています。

この時代の以前は、宗教画や上流社会の肖像画的な絵にとどまっていたのですが、フォガースは、初めて
リアルな18世紀のロンドンの庶民の社会をそのままに描いています。

代表的な風刺画の銅版画を集めた本です。

エリザベス1世

  • 2011.01.20 Thursday
  • 08:37
だいぶ前ですが、アクセサリーを作っている友人に、大好きなエリザベス1世のネックレスを作っていただきました〜。
改めて見て、つい嬉しくてブログに載せてしましました〜。
見て見て〜。ポッ



ロンドンの生活 4

  • 2011.01.19 Wednesday
  • 09:28


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 





セレブパーティが終わり、二次会で場末のバーで一般人と一緒にはやりのジンを飲む。

ジンの名前は、ブルールーインという庶民に広がっていた安いお酒で、ぼろぼろに酔うという意味)

ロンドンの天(上流社会)と地獄を一晩で体験するのが粋な遊びとされていた時代のことです

ロンドンの生活 3

  • 2011.01.18 Tuesday
  • 09:28


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 





ロンドンの中心、コベントガーデンにある劇場にて

ビップルームでおしゃれに着飾った他の貴族たちと遊び中

女性達のデコルテラインにご注目! 

当時の最新ファッションでした。

ロンドンの生活 2

  • 2011.01.17 Monday
  • 08:53


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




トムとジェリーが日曜日に集まる人気スポット場で
お気に入りの馬に乗って、他の貴族たちと、女性達(ピンクス)をナンパ中。



この光景は、まるで、表参道をフェラーリで行ったりきたりしてナンパしている今時の若者たちのようですね。

archives

recent comment

profile

search this site.

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< January 2011 >>

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM