ケシについて

  • 2011.06.30 Thursday
  • 09:06


ケシ、"Papaver somniferum パパウェル・ソムニフェルム(ラテン語で眠くなるという意味)"についてです

1834年に、「植物誌」の中でウィリアム・バクスターは、ケシについて記述しています

「薬品や他の目的のために使われる、この量は、巨大です

インド、ガンジス川からの年間の輸出物のなかで600,000ポンドの利益があります」とあります。

ヴィクトリア時代には、ワインの中に入れたその名をローダノムとして薬局で販売されていました。

アルコールと一緒になっているので効き目が強くすぐに眠ることができ常用者も多くいたそうです

又、簡単にのめるシロップ・タイプのディアコディオンは、労働婦人が労働の間、我が子を眠りつけるのにやはり常用しているなど、庶民から上流社会の有閑マダムのようなすべての階層をとりこにしていたそうです

アヘンとしての常用はその後です

スコタイロについて

  • 2011.06.29 Wednesday
  • 18:43


博物画の中には、想像上の動物がよく登場します

その中でもとっても不思議なのがこの「スコタイロ」です

神話に登場する生き物で象の種類と考えられていました

「その大きさは、雄牛ほどもあり、豚のような鼻があり、側でなく、その頭上に目があり、2本の大きな角か上の歯がある」との記述があります

18世紀にジャワ島に存在するとありますが、その後この生き物を見かけた人は一人もいないそうです。

なんとも不思議な生きものですね。

ロンドンの生活 27

  • 2011.06.28 Tuesday
  • 09:42


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




トム、ジェリー、ロジックの3人は、連れだってロンドン港にやってきました

当時、そこには、フランスのボルドーからの輸入赤ワインを積み込んだ倉庫がありました、そこで瓶づめにして出荷していました

早速、3人は、ワインティスティングをはじめます

無類なワイン好きのロジック(メガネの左端)は、いろいろと飲み過ぎてすでに具合が悪くなってしまいました・・・

調子のでた他の2人は、その後どこに繰り出すのやら・・・・・

ロンドンの生活 26

  • 2011.06.27 Monday
  • 12:28


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 







仮装カーニバルの後に、トムがドゥルーリー・レーン劇場で出演者たちに会えるバックステージへの招待を受けたことを知りました。

その夜は、トム、ジェリーとロジックは、グリーン・ルーム(出演者たちがコスチュームと化粧のままステージ前に休む待合室、食べ物や飲み物もあります)を訪問します。

ショーは、その夜、ドン・ジョヴァンニ(1787年に初めて演じられたモーツァルトによる喜歌劇)です。

トムは、俳優達の困難な人生について学びます。

地方で多くの役割を演じている往年のスター。

若手スターが続々と生まれるロンドンでの過酷なデビュー戦。

年上のスターの巨大な自我。 他の俳優に対するささいな嫉妬。

経歴を滅ぼすことができる残忍な批評家。などなど・・・。


パフォーマンスの後、いつもの3人トリオはロンドン・ドックス(ロンドン港)に向けて出発して行きました・・・






ロンドンの生活 25

  • 2011.06.26 Sunday
  • 17:43


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 





ロジックは、トムとジェリーをグランド・カーニバルへ連れて行きました。

ロンドンには、当時多くのフェアやカーニバルやプレジャーガーデン(娯楽場)がありました。

その中でも最も有名なものはヴォクスホール・ガーデン(庭園)とリヴォリー、ラ二ラーなどでした。

そこは、ロンドン市民と観光客の大群衆を大いに引きつけて、音楽や、サーカス・ショーと花火を提供していました。

この仮装パーティへは、ロジックが、パングロス博士(ヴォルテールのカンディードから)の格好をして、トムがローバー(女性脚本家アフラ・ベーンによる劇から)になりきりコスチュームでジェリーは、ホッジ(でもと不明)として入場しました。

絵では、一番が右側がロジックで、デブな神父と話しています。

トムは、修道女をそそのかそうとしています。

カーニバルの他の人物には、騎士、縄飛びの縄をもつ女の子、恋人を攻撃するメイド、奇術師、ハーレクイン、ギリシャの哲学者、デーモン、紳士的なボクサー、銃士、ヒョウなどがいます。

仮装コスチュームの多くは、人気のある芝居またはオペラの人物などに由来しています。

彼らの頭上には、ロープにしがみついているロープ乗りもいます。

カーニバルにふさわしいベネチアを再現した会場です。奥にはスイス・コテージというパブも見えます。(スイス・コテージは、キャムデンで1804年に建設された。今でもロンドンの地下鉄の駅の名前として残っています。)


ロンドンの生活 24

  • 2011.06.25 Saturday
  • 09:38


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




闘鶏の後、トムとジェリーは、とんでもない鳥に賭けてお金を失った「紳士」に夕食に招待されました。

ロジックが、思ったとおりに「紳士」は、プロのトランプ・プレーヤーでした、

彼らは、闘鶏で損したお金を取り戻すことに熱心な様子でした。

「紳士を夕食に招待しては、一口5ポンドの食事代を支払わせる詐欺の手口は、ロンドンと同じくらいに伝統があります」

絵は、仕事中の詐欺師を描いています。

トムとジェリーは、2人の詐欺師とテーブルにつきます。

トムとジェリーの間にいる、ハゲの紳士は、鏡で男からサインを受け取るために彼のカードに目をこらしています

- 鏡にうつったジェリーのカードの一部始終をとらえています

黒人の使用人は、ギャングの一味でもあります - 彼らを酔わせるためにより多くのワインをターゲットのグラスへ絶えず注ぐことが仕事です。




明朝、彼らは彼らが闘鶏から得たすべての賞金を失ったとロジックに告白します。

しかし、トム曰く、
「我々は、昨晩、詐欺師から良い教育を受けました、先生に支払った金額はまさしく公正な額でした。」

ギャラリーぼたにか様

  • 2011.06.24 Friday
  • 09:21
明日、25日から高知県にある、ギャラリーぼたにか様のアートショップにて博物画やボタニカルアートを販売させていただきます。

今回のメインの展示は、『ゴブラン織りのバック展』だそうです。




夏のゴブラン★バッグ展
2011.6.25(土)〜7.24(日)
皆様からご要望の多いゴブラン織りバッグのフェアです。
麻素材を多く含んだ夏仕様のゴブラン(フランス・ベルギー・イタリア製)のバッグをたくさん揃えてご紹介します。
(以上 ギャラリーぼたにか サイトより)

女私も見にいきた〜い!!

サイトはこちらですURLnext


桜お手頃価格の植物画、博物画の図譜がたくさんあります。お近くの方は、ぜひお立ち寄りくださ〜い!

8月頃には、アンティーク絵本&古書展を開催される予定だそうです。こちらにも多数の出展を企画中です!!詳細等は、追って掲載させていただきます。
お楽しみに〜!!

ロンドンの生活 23

  • 2011.06.23 Thursday
  • 15:06


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 





トムとジェリーは、友人のロジックが場末のバーからの失踪後再会できたことをたいへん喜びました。

彼らはアフリカ人の娼婦と派手なナンスについて冗談を言います、が、ロジックはその後何があったのかについては、一切ノーコメントでした。

その代わりに、ロジックは雄鶏の格闘シーズンの開幕について話し始めました。

闘鶏の競技は、当時のイギリスでたいへん人気があるスポーツでした。

その晩は、何羽かの新しい雄鶏達が、王立闘鶏場で戦いました。
(この本は1823年に出版されました、しかし刊行後の1835年にイギリスにおいて闘鶏は禁止されました)

対戦中、田舎者(カントリーバンプキン)のジェリーは、戦う鳥のタイプや各鳥についてのその特性についてひじょうに詳しい専門家であることがわかりました

シュロップシャー・レッド、真っ黒なスタッフォードシア、など次々にジェリーは、トムとロジックのために勝ち鳥を指名し、結果、彼ら全員は若干のお金を獲得することができました。

彼らがコックピットを出てると、ある「紳士達」が、近くで彼らの家での夕食を招待してきました。

ロジックは、それが罠であるのではと脅えますが・・・しかし、トムとジェリーは結局彼らの招待を受け入れます・・・・・



ロンドンの生活 22

  • 2011.06.22 Wednesday
  • 10:54


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 




トムとジェリーは、先程のオールマックス(低層酒場)から
Almacksアルマックス(ロンドンの最先端で最もファッショナブルなダンスホール)へと移ります。

彼らが行く前に、トムはアルマックスについてジェリーに説明します。

ここは、英国の社会のトップの階級の人々の遊び場であり、最新の流行のダンスと流行のファッションのお披露目の場所でもあります。

金持ちと上流階級と一緒に、皇太子(ジョージ4世)や外国の王族達も出席します。
エチケットのコードは非常に厳しいため、トムはジェリーにくれぐれも俗語を話したり行儀悪くしないように、事前にくぎをさしておきました。

堅苦しいこのような場が大嫌いな友人ジェロックは、今回欠席です

ここには、だれかの招待状なしで入場することはできません




中心がダンス場で、2階のバルコニーには、オーケストラがいます

トムとジェリーは、一部のかわいい女の子達(トライフル家の姉妹達)と、カドリール(流行のダンスで4人〜8人で一緒に踊ります)を踊っています。

左の上の男は「エクスクジット」と呼ばれる人々の典型的な例です。
細いパンツにきっちりしたジャケット、首まである高い襟もと、最新ヘアースタイルでいつも決めている人のことを指します

「彼は、男性か女性か???」と、おかしな格好を見てジェリーが皮肉たっぷりに言いました



ジェリーは、混雑したダンスホールで、ミス・ワントン(少し娼婦的な名前)を偶然見つけます。彼女は、いつか行った仮装パーティ場で一瞬で一目ぼれした女性です

しかし、彼女は、ジェリーに気づくと突然、顔を赤らめ、ダンサーの群衆に中に素早く姿を消してしまいました

その後のジェリーはすぐに、足首に怪我をしたと主張して踊るのを止め、ダンスホールの片隅にさがり、一人落ち込んだ様子になっていましました・・・

トビィ・ジャグ

  • 2011.06.21 Tuesday
  • 09:15
かわいい toby jug (陶器製の顔を型どったビール用のジョッキ)を見つけました〜。
良くあるのは、男性の顔で、水夫や農民のようながっちり系が多いのですが、めずらしく、ミニサイズのやさしそうなおばあちゃまのお顔です!!!
かわいい〜。


正面です


後ろ姿です

貴重な本が〜。

  • 2011.06.20 Monday
  • 09:13
皆様、海外からお求めになられた本が、時々税関で梱包を開封後に、お手元に到着後、悲惨な状態になっていたことはないでしょうか?

梅雨時の為か?本が完全に濡れて、乾いた状態になっていたり、梱包時のテープが再梱包の際に本に張りついてしまっていたり、古書が分裂していることがよくあります。

その都度、証拠写真を撮って税関に連絡するのですが・・・たとえ、保障されてもアンティークのものは、代用品がないのが実情です









生地に見る銅版画

  • 2011.06.19 Sunday
  • 08:33




こちらは、最近よくインテリアとして見ることができるトワル・ド・ジュイの製品です

フランス、ヴェルサイユに程近いパリ近郊の町、ジュイ=アン=ジョザス
(Jouy-en-Josas)

この地の工場で作られた木版・銅版を用いて
生産された生地は、「トワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)」と
呼ばれ、フランスの伝統的なプリント生地として広く知られています。


17世紀、ヨーロッパ諸国がインドとの交易を盛んに行っていた時代、ヨーロッパ市場に出回ったインド製の更紗は、その軽さと鮮やかな色でヨーロッパの人々を魅了しました。

木版を使ったインド更紗の製造技術はヨーロッパ各地でただちに模倣されるようになりますが、フランスはこの産業において他国に大きく遅れをとることとなります。

パリで版画、印刷業に従事していたドイツ出身のクリストフ=フィリップ・オベルカンフ(Christophe-Philippe Oberkampf)らの活躍により、単色の銅版画で生地に
田園風景や政治の場面や諸外国の風景など、当時の出来事や文化が描かれたデザインが多く、装飾としてだけでなく、歴史資料としても楽しむことができます。その他にも文学、音楽、神話、建築など、さまざまなジャンルのモチーフがトワル・ド・ジュイの豊かなデザインの源となったそうです。

木版画での作業から飛躍的に生産性を上げたのは、イギリスの筒型銅板プレス機の発明によるそうです。

今でも新鮮なデザインは、私の大のお気に入りインテリアアイテムです


トワル・ド・ジュイ博物館にも行ってみた〜い

ロンドンの生活 21

  • 2011.06.18 Saturday
  • 10:25


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 








王立取引所の近くで夕食を食べた後、トム、ジェリーとロジックは、周辺を見て回ります

オールマックスという、ロンドンの東部にある低級なバーを見つけました。

そこの売りである飲み物「オールマックス」(「ジン」の俗語)は、水夫、黒人、石炭夫、商人、清掃員、売春婦とラスカーズ(英国の船に取り組んだインドの水夫)などのあらゆる客層で人気があります。

最初、他の客達は、トムと彼の友人が警察であるのを恐れます。

しかし、トムは誰にでも若干のビールとジンをおごります、そのことで、彼らは友人とすぐに認められます。

踊っている黒人女性はアフリカン・サルです、そして、彼女の赤ちゃんが右にいます。 他のダンサーは、ナスティー・ボブ(すすで汚れた石炭夫)です。

ジェリーは、一本足のバイオリン奏者にもう一杯少しジンをおごっているのを見られることができます。

トムは、ホステスに彼と踊らせようとしています。

メガネのロジックは、2人の売春婦と、いちゃついています - ブラック・サルさんが彼右ひざにいます、そして、フラッシィ・ナンス(ハデなナンスさん)は彼の左ひざにいます。

数時間後に、トムとジェリーは家に帰ることに決めます - しかし、ロジックは消えました! 彼がもう一つの冒険のために二人のうちのどちらかにお持ち帰りされたようです...

(アメリカの黒人奴隷は、独立戦争が起きると、イギリス軍から解放を条件にリクルートされました、そのためイギリス軍に入った黒人奴隷が戦後、ロンドンにアメリカから解放され多く移住しました。)

ロンドンの生活 17の補足

  • 2011.06.17 Friday
  • 09:35
パーティの内容についての補足です





"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 






トムとジェリーは、ケイトとスーを伴って、向かった先は、なんとも豪華なパレスでした!!


正面の壁には、アルファベットでGRとあります。これは、ジョージ・レックスの頭文字でイギリス王ジョージ三世を意味しています。

ここは、カールトンパレスと呼ばれるジョージ王の子息の住む、プライベートの家です。

インテリアに贅を尽くし、この家の他にも有名なビライトン・パビリオンも莫大な借金で作りました。

絵の両端は、この家のスタッフで4人に各部屋を案内してあげています。

ここは、まさしく、この時代の頂点の家でした。

ロンドンの生活 20

  • 2011.06.16 Thursday
  • 11:59


"LIFE IN LONDON DAY AND NIGHT SCENES"

『ロンドンの日中から夜までの生活シーン』ピアース・イーガン著
1823年ロンドン刊行 





ニューゲート刑務所への悲劇の訪問の後、彼らはともなって(ロイヤル・エクスチェンジ)王立取引所へ歩いて行きます。

王立取引所は、何百年もの間ロンドンの商業の中心でした。

トムとジェリーが、一部の商人と話している絵を中央に見ることができます。

トムは、ロスチャイルド氏と話をしています。
黒いコートにシルクハットの男がロスチャイルド氏です。青いズボンをはいて男がトムです。

ロスチャイルド氏はマンチェスターの商社の従業員からスタートし、
2、3年のうちに、非常に金持ちの男性になりました。

彼の個人の財産は、1821年に300万ポンドの価値がありました。

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